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夫婦問題はあってあたりまえ

【中年の危機② 男が「人生やり直したい」と思うとき】

中年期の男性が人生に危機感を感じるのを
ミッドライフ・クライシスと呼ぶのは先日書いたとおりです。
「■中年の危機① 男が「人生やり直したい」と思うとき■」

ちょうど思春期に不安定に心情や感情が揺れ動くように
人生に対して言いようのない不安や焦燥感が訪れます。
そのために言動や行動が「?」なことがあったりします。
また、それに伴い夫婦問題も勃発します。
妻の立場では「俺はずっと我慢してきた」
などと言われることが多く、根拠なく傷いてしまうこともしばしば。

19世紀の後期印象派のゴーギャンは
その象徴のような存在で中年になって
「人生をやり直したい」とか
「すべてを捨てたい」などと悩むのを
ゴーギャン・コンプレックスと
呼ぶこともあります。

ゴーギャンは証券会社のサラリーマンだったのですが、
株の大暴落を経験して、安定した生活などないということに
気づき、それまで趣味だった
絵を描くことを仕事にすることを決意。
30代半ばで会社を辞めて画家に転職します。
その後、ゴッホと共同生活をしたりして
43歳のときには妻子(子どもは5人いました)を捨てて
楽園を求めてタヒチに旅立ちます。

タヒチで待っていたのは苦しい生活。
失望を感じ、再びフランスに戻りますが、
妻子に受け入れてもらうことはできず、再びタヒチへ。
タヒチで貧しい暮らしと病気に悩まされ、
その中で「われわれはどこから来たのか、われわれは何者か
われわれはどこへ行くのか」という、傑作を描きあげます。
でも、まだ画家として評価はされていないので、
自殺未遂を起こし、その数年後死去しています。
結局生きている間、人生後半は苦しいことばかりの人生でした。

画家としての地位と名声を手に入れたのは
ゴーギャンが亡くなってからのことです。
ゴーギャンに聞いてみたい気がします。
幸せでしたか? と――。
生きているときはどう感じていたのだろうか?
後悔したのだろうか? と。

自殺未遂をするということは
人生に失望していたということ? とも。

絵画の世界では偉大な存在ではあります。
でも家族はどうだったんだろうと? と思いを馳せます。
しがらみという言葉がありますが、
年齢とともにしがらみも増えてきます。
はっきりいって煩わしいと感じることもあります。
でも結局生きているということは、そのしがらみのなかで
生きているんじゃないのかな、と思います。
しがらみがなくなり、
自分の追い求めるものだけを求めたとき、
果たして人は幸せなものだろうか?
 誰かのために生きている。
誰かのおかげで生きている実感が持てる。
そういうことの方がほとんどの気がします。

わがままとミッドライフ・クライシス。
逃避とミッドライフ・クライシス。
どこが境界線なのかな・・・とも思います。
人生にはいくつか転機のような「時」があります。
子どもが生まれたときとか、育ち上がったときとか、
仕事での立場が変わったときとか、体力がなくなったときとか。

どう適応していくか?
私は適応能力が左右するのではないか
と思っています。

ゴーギャンに適応能力がもう少しあれば、
自殺未遂するような後半の人生ではなく
画家としての名声も幸せも
手にすることができのではないかなぁとも。
逆説的には、そうやってタヒチに行ったからからこそ
傑作の数々が生まれたのでもあるのかもしれません。

ゴーギャンの人生は明るい未来を目指しても
決して明るい未来でばかりではない、
ということを教えてくれているように思います。
なぜなら、思春期とミッドライフ・クライシスが大きく違うのは
人生半ばまで生きてきているという実態があるからです。