今日は元気をもらえる本をご紹介します。 NHKの番組になったりして ご存知の方も多いかもしれませんが、 柴田トヨさんは90歳を過ぎてから 息子さんの薦めで詩を書きはじめ 『くじけないで』という詩集を92歳で出版しました。 なんと詩集としては異例の150万部以上のベストセラー。 そして100歳のときに 『百歳』という2冊目の詩集も出されました。 「くじけないで」 (飛鳥新社刊) ![]() 「百歳」 (飛鳥新社刊) トヨさんの詩には「がんばれ」とご自分を 励ます言葉がたくさんちりばめられています。 90歳を過ぎた方が「明日は来る」と ご自身を奮い立たせる言葉や姿勢に 読んでいるこちらも励まされます。 20歳の頃、お見合いで結婚したトヨさんは わずか半年で離婚。 その後はひとりを通していましたが、 33歳のときにご主人の曳吉さんと出会い、 穏やかな結婚生活を過ごされたようです。 ご苦労も多かったようですが、 90歳を過ぎてみずみずしい感覚で詩を書き、 「朝は必ずやってくる」という気持ちを失わないで 過ごされたようです。 何しろ詩を書き始めたのは 高齢になり大好きな日本舞踊を踊れなくなったことが きっかけだったのだとか。 災い転じて――でしょうかね。 何が転機になるか人間わからないものです。 ほんとうに後ろを歩いている者が励まされます。 今年1月、101歳でお亡くなりにましたが、 この秋にはトヨさんがファンだった 八千草薫さん主演で人生が映画にもなるそうです。 こちらでトヨさんの生の声で朗読が聴くことができます。 http://shibatatoyo.jp/ ココロが折れそうなとき、力をくれる一冊だと思います。 |