離婚する人が異口同音に言うのは 「老後のふたりが想像できない」。 ふたりでいることの絵が想像できない ということなのでしょう。 そこには心が離れきっているという ことがあるのでしょう。 今は子供であるとか、 経済であるとか、 何かコネクトするものがあるのでしょうけれど、 それらがなくなっていったとき、 人と人として向き合ったとき、 いっしょにいる姿が 想像できないということなのでしょう。 間違えではないのだと思います。 未来の姿がいっこうに見えないのですから。 見えないけれど、 今はいっしょにいるという夫婦も かなりの数にはなりますが。 いってみれば離婚予備軍 ということなのだと思います。 まあただ、一方はそう見えていても 一方にはまったく見えていないのが 離婚問題の難しさです。 一方には夫婦の未来が見えていない。 はっきりしています。 そのことは。 だけど、一方には未来が見えているというか、 描けているので、 離婚となったとき、なかなかじたばたです。 そこには夫婦の大誤解があります。 いろんな意味で。 離婚の大変さはそんなところです。 晴天の霹靂になるのも そんなところから。 ある日突然ということになるのでしょう。 だけど一方にしてみたら ずっと悩んでいたのです。 未来が見えなくて。 決断の時がいつ来るか、は 人それぞれ。 あるときパッと来る人もいるし、 子供が育った時に来る人もいるし、 熟年になってくる人もいるし。 未来の姿が見えていますかね? |